個人型確定拠出年金から、企業型確定拠出年金に移換するときに知っておきたい知識

イデコ加入者はそこまで多くないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、前職で企業型確定拠出年金に加入されていた方がイデコ移換をされているパターンも多く、1つの企業に企業型を導入するときに数名はイデコ加入者がいます。
今回はその移換時の話を少し詳しく書いていきます。
イデコから企業型への移換時に損をする気がするのですが…
たまにこんな質問をされる方がいます。確かに商品も取り扱いの金融機関も変わるので損をするという気もしなくもないのですが、
企業型確定拠出年金のいいところは、企業が手数料や投資教育にかかる費用を負担してくれる点にあります。自分で投資教育を…という方もいらっしゃるかもしれませんが、きちんとした専門家が投資教育をしてくれるという安心感は大きいです。
また確定拠出年金の手数料は多くの場合、企業負担になるケースが多く、自分で支払っていても年間2000円ほどはかかるのでその分企業型がお得になることが多いのです。
今まで積み立てたお金は全額自分の資産として移換するので損することはありません。
移換にまつわる手続きとは?
イデコの資産を企業型確定拠出年金の口座に移し替えることを「移換」と言います。まず自分のイデコの運営をしている金融機関に伝えると「加入者資格喪失届」を郵送してくれます。この書類を送ると、「イデコの資格が無くなって、企業型に入れますよ」という通知がもらえます。
※この時、前職の企業型加入から6か月未満でイデコ移換されていない方は手続きが異なります。また、イデコに加入せずに「国民年金基金連合会」に移換された方も手続きが異なります。
このあと、「個人別管理資産移換依頼書」というものを企業型の加入先から入手して記入することになります。

移換の手続きは早めにしましょう
手続きが遅れても移換できなくなることはありませんが、イデコの積み立ては1か月ごとに締め日が設定されており、多くの金融機関がその締め日に申請が出来なければ移換するはずの口座を止められずに企業型加入の積み立てとイデコの積立がかぶってしまうことになります。
その場合、かぶった月の積立は返金になるのですが、この時に手数料が発生します。返金されるとはいえ、企業型と個人型の積立が数か月被ってしまうことによって、給料が極端に減ってしまうという事態にもなるのです。
そのため移換が決まったら早めに手続きをすることをおススメしています。

移換するまで時間がかかる
多くの方は移換に関してすぐ終わると思っている方もいらっしゃいますが、移換については1か月ごとの締め日のタイムラグが発生するので、短くて1か月、通常は2か月以上かかると思っておく方が無難です。
イデコ口座にログインできなくなり、その間入ってこない資産を心配するかもしれませんが、新しい口座にログインして「移換金の配分割合」のボタンのところから移換日を確認することもできます。
この時入ってきた資産を、この画面上で新たな口座で投資信託にするのか、定期預金にするのかという設定もできます。
移換がされる前に手続きをしなければ全額定期預金のような「元本確保型商品」に入ることになるので注意が必要です。
移換時は「ドルコスト平均法」とは異なるので、相場があまりにも高いと感じる場合には、毎月少しずつ投資信託を購入していくという操作もできます。この場合は自動ではないので、自分で都度判断して「スイッチング」の操作をしていく必要があります。
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