個人型確定拠出年金を企業型確定拠出年金に移す手続きの流れを詳しく知りたい!
企業型確定拠出年金(以下「企業型」と記述します。)を導入する企業で、個人型確定拠出年金(イデコ:以下「個人型」と記述します。)をされている方が数人はいらっしゃいます。今日はそんなよくあるケースについてよくある質問とともに手続きの流れを解説していきます。
切り替える時にどのくらいの時間がかかるのでしょうか
個人型から、企業型に資金を移し替えるには、手続き開始から完了するまでに約2か月間かかります。
個人型を実施している金融機関に、企業型に「移換(うつしかえること)」を伝えて、新たな企業型の制度の方に書類を出します。
それから、2か月後くらいに新たな企業型の口座に個人型の資産が入ってきます。資産は前の個人型から一旦円建ての利益確定となり、円で資産に入ってきます。
この時に投資信託に付け替えることも可能です。(設定は、サイト内の移換金の配分割合の設定によって行います。)相場によってはこのまま円建の定期預金などで運用しておき、自分の手で毎月一定額で投資信託に移し替えていくこともできます。(スイッチングという操作になります。)
どのくらいの手数料がかかりますか?
資金を移す時には手数料が発生します。費用は、約3000円。とはいえ実際にその費用を何らかの形で支払うことはありません。
確定拠出年金に関わる手数料などの費用は、自分の運用資産の中から引かれていきます。
明細は年に1度来る運用の報告書を見ると分かるのですが、口座にログインしてもその費用が明示されているわけではないので、意識されていない方は何も気づくことなく口座にお金が入ったことだけを確認することになります。
筆者も実際にその手数料を感じたことはありません。
注意したいこと
資金を移すときに一番気をつけたいことは、個人型をしている金融機関で一旦投資商品から現金での利益確定となることです。
この時、相場によっては大きな損失となることもあります。事前に資金を企業型に移すことが分かっていれば自分で相場を見ながら利益確定をして定期預金などの円建ての商品にスイッチングしておくのが良いでしょう。
また、手続きの時期が、企業型の加入予定の約1か月前を推奨しているのですが、切り替えの書類が遅くなったりすると、個人型確定拠出年金の掛け金も企業型の掛け金も同時に引き落とされることになります。
こうなるとどうなるのか?というと、どちらかの金融機関から返金されることになります。このときに手数料が差し引かれることもありますので、できることなら書類提出の流れなどはスムーズにしておきたいです。
個人型と企業型のどちらがいいのでしょうか
個人型から企業型に移換する時に、「選択制」という確定拠出年金の制度でしたら、個人型を選択するということもできます。ただし、多くの場合は会社が手数料を支払ってくれるので、企業型に加入をする方がお得になることの方が多いです。
また、投資商品についても個人型と企業型では大きく違うこともあります。どうしても投資したい商品が個人型にしかない場合は個人型のままでもいいですが、
多くの方は企業型に切り替えることが多いです。
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