債券を購入する際に知っておくと良い格付けとは
資産運用で債券を購入しようと思った時、利回りや償還日など条件が同じ債券があったらどうしますか。
とても、迷いますよね。そんな時に「格付け」という項目を見ることによって条件が同じ債券でも選択しやすくなります。
今回は、この「格付け」について説明をさせていただきます。
格付とは
国や企業が発行する債券の、元本や利息の支払い能力安全性について、格付け機関が総合的に分析してランク付けしたものです。
アルファベットやプラス記号（＋）マイナス記号（－）などの簡単な記号で表記されています。
格付けにはどんな項目があるか
債券の利回りは通貨ごとの金利、償還期間、発行体の信用力などによって異なります。
事業環境や経済状況の悪化により債券は、金利の安定性の不確実さや早期償還のリスクなど発行体の信用力が低くなります。それに伴い、信用度も低くなります。
この表から分かるように、信用度が高い債券ほど利回りが低く、信用度が低い債券ほど利回りが高い傾向にあります。
どの格付けを選ぶといいのか
格付けには、BBB（トリプルビー）以上の格付の信用度が高い債券を「投資適格格付」、BB（ダブルビー）以下の格付の信用度が低い債券を「投機的格付」と言います。
利回りや償還日など条件が同じ債券があった場合は、信用度が高い債券の「投資適格格付」の BBB（トリプルビー）以上を選ぶと最適です。
最後に…
今回は債券の「格付け」について説明させていただきました。
安定性を選ぶのであれば、投資適格格付のBBB以上を選ぶことをお勧めしますが、利回りの高さで選ぶのであれば投機的格付のBB以下でも選択肢の1つになります。
しかし、リスクもあることを理解した上で購入を検討してみてください。
また、冒頭でお伝えした通り格付けはあくまでも、格付け機関が総合的に分析してランク付けしたもののため、格付け機関によっては評価が異なることがあります。
債券も、投資になりますので投資適格格付の債券が絶対安全という保証はありませんのでご注意ください。
債券の格付けについては、モーニングスターアプリの月次レポートで確認ができます。イデコの商品については比較的格付けの安全なものを選定した内容の投資信託となっている場合が多いです。また、投資先の内容を確認したい場合にはイデコサイトの「目論見書」とともに内容をご確認いただくことをお勧めします。
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