円安が海外資産に与える影響とは?
20年ぶりの記録的な円安が進んでいます。今回は円高と円安について、海外資産への影響はどのようになるか?を見ていきたいと思います。
円高、円安とは?
円高・円安とは
円と他の通貨に対する、相対的な価値のこと
他の通貨・・米ドル、ユーロ、豪ドルなど
異なる通貨を交換することを外国為替といい、海外資産の購入や輸出入の取引など、日本円で取引できない場合は現地の通貨に交換する必要があります。通貨の価値は、為替レートや為替相場として世界中で24時間取引されています。
外国為替に限らず需要と供給のバランスにより、欲しい人が多いと価格や価値は上昇します。(モノの値段が高くなる、通貨が高くなる)売りたい人が多いと価格や価値は下がります。(モノの値段が安くなる、通貨が安くなる)
最近よく耳にするインフレも同様に需要と供給の関係などから、需要の高まりによって価格の上昇が続いている状況です。
また、為替相場の変動要因は金利や物価の変動、経済指標の発表、地域紛争などさまざまありますが、ここでの詳しい説明は省略します。
円高、円安の話しに戻ります。
例えば、手元にある日本円1万円を米ドルに両替する場合を考えていきましょう。
為替相場・・購入できるドル
①1ドル100円・・100ドル
②1ドル130円・・約77ドル
上記のように①と②を比較した場合、同じ量の円を出してたくさんのドルを取得できる①の場合は「円高」、少ないドルしか取得できない②の場合は「円安」となります。
1ドル100円のときに10万円で購入できた海外のブランドバッグが、1ドル130円になれば同じバッグを買うために13万円必要になる(円の価値が下がる)というイメージです。人気が高い海外製のタブレットが値上がりする、などのニュースを聞いたことはありませんか?それも主に、円安の影響によるものです。
直近の円対米ドルの為替相場は、さまざまな要因から20年ぶりの記録的な円安となり1ドル135円を超える場面もありました。
では、記録的な円安が進行する中、私たちが保有する海外資産にはどのような影響が考えられるのでしょうか。
円安による海外資産への影響は?
まず、私たちが直接影響を受ける海外資産には主に外貨預金や、投資対象に海外の通貨や資産が含まれている投資信託などが挙げられます。
そして海外資産への投資と言う観点から、円安は円換算で基準価額などの値上がりの要因となります。為替の変動による、為替差益が生まれるためです。
円安は、海外資産の投資ではメリットと捉えることができそうです。
では、例えば投資信託で米国株を保有していた場合を考えてみましょう。
基準価額への変動要因として「株価の変動」と「為替の変動」が想定されます。(その他のリスクあり)
株価が上昇し、為替が円安になった場合はどちらも価格上昇の要因となります。株価が下落し、為替が円安になった場合は下落要因と上昇要因がぶつかりあい、損失になることもあれば利益になることもあります。
円安だからと、複雑な経済環境のなかすべての海外資産が上昇するとは言えませんが、日本円だけを保有することもお金の価値を保つことができないリスクがあります。ですので、将来の円安やインフレの進行を見据えた資産運用を考えていく必要があると考えます。
自分自身のアセットアロケーション(資産配分)の中に海外資産を組み入れることで資産価値を守りながら、インフレに負けない資産を積み上げていくことが重要です。また、日本も海外も相場環境が不安定な状況が続いていますが、リスクを抑えながら資産を守る方法として大切なことは「長期・分散投資(時間の分散、資産の分散)」の原則です。
すでに投資信託などで海外資産を保有しているかたは例えば一時的な下落に一喜一憂することなく、長い目線で資産の積み上げをしていきましょう。
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