資産運用で1番に考えるべき、アセットアロケーション

資産運用で1番に考えるべき、アセットアロケーション

資産運用では「長期投資」と「分散投資」が基本的な考え方として有名です運用をはじめてみよう!と思ったとき、いちばん最初に考るべきことがあります。それがアセットアロケーションです。今回は、アセットアロケーションについて解説していきます。

アセットアロケーションとは?

アセットアロケーションとは、「資産(アセット)」を「配分(アロケーション)」することです

「どの資産に、どれくらいの割合でお金を配分していくか。」

例えば、国内株式〇〇%、外国株式〇〇%、国内債券〇〇%のような資産の組み合わせを決めることをアセットアロケーションといいます。

まず初めに考えるべき‘‘アセットアロケーション‘‘は、長期的な目線の資産運用において、とても重要な役割をもっています。

なぜ、アセットアロケーションなのか

では、なぜアセットアロケーションが必要なのでしょうか?

「卵は1つのかごに盛るな」という投資の格言をご存じですか?
ひとつのかごにすべての卵(資産)を入れると、万が一かごを落としたとき、卵は全て割れてしまいます(損失)。複数のかごに卵(資産)を分けておけば、かごを落としたときの被害が小さくなるという考え方をあらわした格言です。

「一つの資産に集中投資するよりも複数の資産を組み合わせて持つ方が良い」ということですね。

金融商品の資産は主に以下のように分類されています。

金融商品の資産クラス

・国内外株式(日本、先進国、新興国)
・国内外債券(日本、先進国、新興国)
・国内外REIT(不動産)
・コモディティ(商品)や金、原油

さまざまな資産クラスがありそれぞれの値動きは異なります。

資産クラス別の年間リターンは、2019年以降3年連続で1位「コモディティ(商品)」、2位「先進国株式」と景気上昇局面やインフレ傾向のときに強い資産が上位リターン(プラス)でした。

一方下位のリターン(マイナス)には国内債券や先進国債券が並び、リスク資産と安全資産の値動きが異なることが分かりました。

※投資の格言

※出典:「GPIFってなに?」パンフレット

資産配分の考え方はライフステージによる

ここまでアセットアロケーションについて見てきました。ではここから、どのように資産配分を考えていくのが良いでしょうか?アセットアロケーションは、それぞれのライフステージや、投資経験、リスクにどれくらい耐性がとれるかによって最適な配分で組み立てることが大切です。

これからライフステージが大きく変化していく若い世代のかたは、長期目線の資産運用が可能です。比較的高いリスクをとっても長い視点でみれば、株式は上下をくり返しながらも成長が期待できると言えます。最終的に大きなリターンを狙えるようなリスク資産の比率が多い配分で組み立てるのも良いでしょう。

例えば「国内株式30%外国株式40%、国内債券10%外国債券20%」のようなイメージです。

一方で、退職に近い世代のかたや既に年金を受給するなど老後の生活に入っているかたは高いリスクを取ることを避け、比較的リスクが低いとされる債券などの安全資産を多く組み入れることで安定的なリターンが期待できるでしょう。

例えば、「国内株式20%外国株式10%、国内債券40%外国債券30%」のようなイメージです。

自分に合ったアセットアロケーションを組み立て、それに沿って金融商品を選んでいきますが、金融商品の種類や特徴とポイントについて次回以降、お伝えしていきます。

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