意外と知らない、iDeCoとNISAの違い
「NISAを始めたい。」「iDeCoってなんだろう?」「iDeCoとNISAってどっちがお得なの?」将来のために資産運用を考えライフプランを設計し、マネープランを知っていくうちにこのような疑問を持つことはありませんか?今回はiDeCoとNISA(一般)の違いを見ていきましょう。
iDeCoは老後資金に特化
まず、iDeCoは個人型確定拠出年金(個人型DC)の通称で、このブログでも企業型DCと共に個人型DCと称して紹介しています。
個人が自分自身で掛金を拠出して、将来自分のために年金として受け取ることができる老後の資産形成を目的として作られた制度です。
年金制度の3階部分に位置付けられており(1階は国民年金、2階は厚生年金)年間の拠出可能額は職業によって異なります。
老後の資産形成のための制度なので60歳までは途中で引き出すことができず、これまで積み上げた資産は解約ができません。その場合の選択肢としては、拠出を最低掛金の5千円に減額するか、拠出を停止して運用指図者として運用のみ続ける方法があります。(運用指図者も一定の口座管理手数料がかかります。)
一方、NISAは最大5年間の投資期間を定めています。5年経過した場合はロールオーバーで運用期間をさらに5年間延長する事も可能です。運用期間中でも引き出しはいつでも可能で、運用の目的を住宅資金にしたり教育資金にしたりと自由に設計することができます。
iDeCoと違い一括でも購入が可能です。商品の選択肢はNISAの方が国内外の株式などで運用ができるため幅広く、相場によってタイミングを図りながら投資をしたい人に向いていると言えるでしょう。
運用の目的を住宅資金や教育資金にしたい、積立のみで運用をしたいと言う方はつみたてNISAの利用をおすすめします。
【iDeCoとNISAの比較表】
税制優遇を比較
iDeCoは節税のメリットが高く、拠出した金額の全額が所得控除の対象となります。拠出した資金は投資信託などの金融商品で運用をしますが、自分自身で商品を選定する必要があり、60歳(運用指図者として継続して運用をしたり加入期間を延長したりする場合はその時点)までの利益を非課税で受け取る事ができます。
また、受給のときも一時金で受け取る場合は退職所得控除の対象となり、分割で受け取る場合は公的年金等控除の対象となります。
iDeCoは加入してから受給を開始するまで長い期間で節税の効果が続く年金制度と言えるでしょう。
一方、NISAは運用益に対し非課税となります。一般NISAは非課税期間が最大5年間ですので、国内外の株式や投資信託等で運用した利益や配当金に対して税金がかかりません。
iDeCoとNISAの共通点は運用益に対し非課税になることです。
通常、定期預金の利息や投資信託、株式で得た利益や配当金に対しては20.315%(国税15.315%、地方税5%※特別復興支援税含む)がかかります。ですが、iDeCoやNISAで運用した利益等に対しては非課税となり、税金をひかれる事なくそのままの金額を受け取ることができます。
【税制優遇の比較表】
どちらを選ぶのが良い?
これまで説明したように、節税効果が高いのは断然iDeCoでした。ですが老後資金に特化した制度ですので、途中で引き出すことができません。
「住宅資金」や「教育資金」はNISAを活用し、「老後資金」iDeCoを活用しましょう。人生の3大支出はできるだけたくさんの節税メリットを使いながら準備していくのが良いと思います。
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