公的年金原資は増えていることをご存じでしょうか?
実は私たちの将来受け取る公的年金に関して重要な役割を担っている機関があります。その機関について、また2020年の運用成績について解説していきます。
GPIFとは?
GPIFとはGovernment Pension Investment Fundの略で、「年金積立金を運用している公的な機関」で日本の年金積立金管理運用独立行政法人のことです。
国民みんながお金を出し合い助け合うの仕組みの公的年金をGPIFでは、未来の世代のためにお金を運用します。現役世代が収めた年金保険料のうち、年金の支払いに充てられなかったお金は将来の世代のため年金財源として積み立てられ、ルールに沿って運用が行われています。
GPIFが今後も安定して収益を得るために心がけていることが
・長期目線で投資をおこなう
短い期間では運用で得る収益はプラスやマイナスに大きく振れる可能性があり、運用の期間が長くなるほど、プラスとマイナスが打ち消し合うため年率平均の収益の振れ幅を小さくする効果が期待できます。
・分散して投資をおこなう
運用する資産は経済状況などによってそれぞれの価値が変わるうえ、外国の資産であれば円高や円安も収益に影響します。そのため国内外のさまざまな種類の資産に分けて投資をする事で大きな損失が発生する可能性を抑える効果が期待できます。
GPIFでは上記のような内容を投資原則として定めています。
投資原則 ※一部抜粋
【1】被保険者の利益のため、長期的な観点から、年金財政上必要な利回りを最低限のリスクで確保することを目標とします。
【2】 資産、地域、時間等を分散して投資することを基本とし、短期的には市場価格の変動等はあるものの、長い投資期間を活かして、より安定的に、より効率的に収益を獲得し、併せて、年金給付に必要な流動性を確保します。
【3】 基本ポートフォリオを策定し、資産全体、各資産クラス、各運用受託機関等のそれぞれの段階でリスク管理を行うとともに、パッシブ運用とアクティブ運用を併用し、ベンチマーク収益率(市場平均収益率)を確保しつつ、収益を生み出す投資機会の発掘に努めます。
年金積立金管理運用独立法人HP
https://www.gpif.go.jp/
2020年の運用成績は?
先日、2020年のGPIFの運用成績が発表されました。2020年は約37兆円増え、過去20年間では95兆円増えています。
いかがでしょうか?将来私たちが受給する公的年金は、国内外の株式や債券で運用され、そしてしっかりと運用成果を出しています。
GPIF の運用は私たちの年金にかかわる大切な部分なので、ざっくりとで良いので数字を抑えておきましょう。
また、年金積立金全体のポートフォリオは以下のグラフのような割合で構成されています。当初の戦略にもとづいて一定の割合を乖離した場合は資産配分をもとに戻すリバランスを実施しています。
資産運用は意外と身近に
今回は、私たちの公的年金がどのように運用されているのか、運用実績と運用している機関についてお伝えしてきました。資産運用は意外と身近にある事を感じていただけたのではないでしょうか?
例えば、預金であっても銀行が色々な国や資産に投資をして、資産を増やしているのです。
今回お伝えしたGPIFがどのような戦略で運用を行っているか、長期目線や分散投資でルールをもって運用をしていければ、成果を出すことはだれにでも可能です。
預金だけで資産を積み上げることが困難な時代が到来しています。
将来の年金受給の観点からは節税のメリットを受けつつ資産運用などでお金にも働いてもらうことが可能な確定拠出年金がぴったりです。
豊かな未来への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?
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