確定拠出年金の掛金はいくらやればいいのか?

本日は個別相談でよくある相談についてご紹介します。確定拠出年金のセミナー終了後、個別相談で最も多いご相談は「確定拠出年金の掛金額」についてのご相談です。
これは確定拠出年金のお話しを聞いていただき、早速加入したいと思われた方からよく頂きます。
このご相談に対する答えは「掛金額の正解は人それぞれ。ただし、無理のない範囲ではじめましょう」というものです。
とはいっても、「どうやって決めたらいいかわからない」という方のために、金額を決めるためのポイントについて詳しく解説していきます。
ポイント① ゴールを明確に
確定拠出年金はご存知の通り老後の資金を準備するための制度です。そのため一度この制度に入れたお金は原則60歳になるまで現金化することができません。
その目的(老後資金)を達成するために必要なお金はいくらなのか。また、他に準備できるもの(退職金・公的年金・余剰資金等)がいくら位あるのか。
そして、60歳以降も働く予定があるか等、お一人おひとりのライフプランによっても異なります。
月々の掛金額を算出するためにも一度ざっくりとでもいいので、これを機に会社からの退職金や公的年金について試算してみて下さい。
なお、公的年金については日本年金機構のHPで試算が可能です。ぜひご活用ください。
ポイント② 無理のない範囲ではじめる
確定拠出年金のデメリットでもお話ししている通り、一度この制度に入れたお金は原則60歳まで現金化することができません。極端なお話しですが、自己破産したとしても差し押さえの対象にならないのです。
裏を返せばそのくらいかたく守られている資産なのです。
老後の準備ももちろん大事ですが、現在また近い将来の生活に影響があっては困りますよね。また、例えば病気や怪我で万が一働けなくなった時など急な備えなどは確保した上で、余力の範囲ではじめることをおすすめします。
ポイント③ 加入後に金額変更は可能
掛金額はお申し込み時に決めなければいけません。また一度始めたら解約することは出来ません。
しかし、加入後に金額の見直しをすることが出来ます。(iDeCoは年1回可能。企業型の場合は会社の定めによります。)
もちろん上げることも下げることも可能です。(なお、金額を0円にすることはiDeCoの場合可能です。企業型DCの場合は会社の規約の定めによります。)
例えば、まずは余力の範囲内ではじめてみて、
「住宅ローンが完了した。また、お子様が社会人になられて更に余力が出来そうだから確定拠出増やそうかな?」
というようにライフプランの変更に応じて金額を変更しながら、うまく確定拠出年金を活用してみてはいかがでしょうか?
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