選択制確定拠出年金(企業型確定拠出年金)の制度の特長について

確定拠出年金を移換した後、資産は投資信託にするべき?

選択制確定拠出年金の制度。給料をもらってから積み立てをするイデコやマッチングの制度とは少し異なります。特長をみながら、制度と、積み立ての仕組みについて再確認してみましょう。

1.選択制確定拠出年金は、「控除」ではない

通常「個人型確定拠出年金(iDeCo)」や、一部の「企業型確定拠出年金」の仕組みは、「控除」という仕組みが使われています。

受け取った給料から積み立てしたその掛金は「所得控除」といい、税金を計算する時にそのまま掛金が引ける仕組みになっています。

また、皆さんがご存じの生命保険料控除という仕組みは「控除」の限度額や割合が限定的なのに対して、「確定拠出年金」に関しては掛金全額を控除として引ける制度になります。

では、選択制とはどんな仕組みなのでしょうか。今回は分かりやすい例を見ながら

①お給料から10,000円を銀行に積み立てるイメージ

②「選択制確定拠出年金」で10,000円を積み立てるイメージ

の2つを見ていきます。

①10,000円を銀行に積み立てるイメージ

私たちが受け取るお給料は、「総収入」と「手取り」といった言い方があります。「総収入」は社会保険料や税金が引かれる前の金額。「手取り」は引かれた後の金額。

社会保険料や税金で私たちの受け取る額はだいたい、総収入の70%と言われています。企業型でもマッチングという名前の制度や、個人型確定拠出年(iDeCo)の掛金は、この手取りから、さらに金額を決めて積み立てる制度になっています。

では次の図を見てください。

②「選択制確定拠出年金」で10,000円を積み立てるイメージ

こちらは、「選択制確定拠出年金」の制度の説明になります。積み立てをする時に、積立金は「給料から除外する」金額となるので、このようにそのまま貯金できるという訳です。

①の図は、イデコやマッチングの制度で積み立てをすれば課税計算時に「所得控除」の仕組みが使えるので、30%徴収された中の「税金」のいくらかは還元を受けることができます。

それでもメリットなのですが、選択制の制度は社会保険料などの影響を受けずに10,000円なら10,000円の積み立てを実現できる制度になっています。

ただし、選択制確定拠出年金の制度利用時は、将来の年金額が減少するデメリットがありますが、比較をすると、制度利用の方がメリットが多くなるケースが多いのです。

2.総収入で判断することの危険性

高齢化社会で社会保険料などの値上がりにより、私たちの手取り額が下がっているのはご存じでしょうか。収入が上がっているからとはいえ、そのまま上がったと鵜呑みにするのは危険なのです。

収入が上がれば、子供手当ても減ることがあります。何よりも税金の額も上がります。日本は物価上昇率2%を掲げていますので、円で貯金をしていれば毎年2%ずつ貯金が減っていくというイメージを持つことが大切です。

税金を支払うことは大切なことですが、それ以上に自分たちの老後をきちんと見据えてお金を貯める必要があるのです。

3.これからは「手取り」で考えることが大切

この先社会保障費はこれからも値上がりすることが予測されます。家計を考える時に、総収入ではなく、手取り額で考えてみることを習慣にされるのをお勧めしま。また、「選択制確定拠出年金」のように自分で老後資金を積み立てながら、社会保険料を考えるのもお勧めです。

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