企業型DCとは?メリットやデメリットを解説

「老後2000万円問題」が取り上げられる昨今、少子高齢化の中で公的年金のみを受け取りながら安定的な生活を送ることは難しくなってきました。
公的年金(1階部分は国民年金、2階部分は厚生年金共済年金)の3階部分として確定拠出年金が注目を集めており、加入者も年々増加しています。今回は、企業型確定拠出年金について解説します。
企業型DCとは?
企業型DC(企業型確定拠出年金)とは、公的年金の3階部分としての役割や退職金制度としての役割を持ち、会社が従業員のために掛金を拠出して従業員自身が拠出された資金の運用を行う制度です。
税制上のメリットなどもあることから、企業型DCを導入する会社や加入者は年々右肩上がりに増えています。

000520816.pdf (mhlw.go.jp)
企業型DCの特徴やポイントは以下です。
●会社が従業員のために掛金を拠出する
●マッチング拠出で従業員が掛金を上乗せする事ができる
●従業員は自らが資産運用を行う
●運用成績は従業員に帰属し、運用状況によって年金や退職金が変動する
●拠出可能額は月額55,000円が上限(他の企業年金がある場合は27,500円)
●会社が拠出した掛金は損金として処理ができ、社会保険料の算定対象から外す事ができる
企業型DCの加入は、会社の規約によって自動的に加入する場合と、「選択制」と言い従業員が企業型DCに加入するか加入しないかを選択できるケースがあります。
マッチング拠出とは?
企業型DCの掛金は会社が拠出することが基本ですが、規約の定めにより従業員が会社の掛金に上乗せをして拠出できる制度をマッチング拠出と言います。
企業型DCは月額55,000円までの拠出が可能ですが、注意点が2つあります。
・会社の拠出額以下であること
・会社の掛金と合わせて55,000円を超えないこと
また、企業型DCを導入している会社でも、マッチング拠出が出来ない規約を定めているケースがあります。年金制度によっても掛金の上限が異なるため、まずは勤務先がどのような年金制度の体系になっているかを確認すると良いでしょう。
また、マッチング拠出の掛金は全額所得控除となり、所得税と住民税が軽減されます。
企業型DCのメリットとデメリット
企業型DCは拠出面でも税制面でもメリットの大きい年金制度ですが、おさえておきたいデメリットもあります。制度の内容をしっかりと把握したうえで活用すすることをオススメします。
●企業型確定拠出年金(企業型DC)のメリット
① 会社が掛金を拠出し、自身でもマッチング拠出で上乗せができる
② マッチング拠出を利用すると掛金が全額所得控除の対象
③ 従業員自ら好きな投資対象に資産運用をする事ができる、運用益に対して非課税
④ 受取時も税金を軽減させる仕組みがある(退職所得控除・公的年金等控除)
⑤ 口座管理手数料に個人負担がない
●企業型DCのデメリット
① 一度制度加入をすると60歳まで引き出しができない
② 資産運用の成績によっては目減りする可能性がある
③ 受取時のタイミングや方法によって課税される事がある
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